普段ジャッジをやっている者の立場から言いたいことがあります。

今回の裁定に従えば、ライブラリ以外の部分が完全に再現できるのであれば、ゲームは続行可能であるということになります。
これは今まで、慣例となっていた、ライブラリの順番も含めて再現できないと続行不可能であるというものと矛盾しています。これに従っているケースとしては、
ライブラリを床にぶちまけてしまった。ライブラリを順番も含めて再現することは出来ないね。じゃあ、ライブラリをぶちまけちゃった人はゲームロス。
といった裁定。これは今まで私も出したことがありますし、ほかにもこのようなケースにおいてはゲームロスを出すというジャッジがほとんどだと思います。

では、今後は今回の日本選手権の判例に従い、このような場合にも適当にライブラリをシャッフルし、ゲームを続行するという裁定が支持されることになるのでしょうか?

可能性としては
1)今回の裁定を支持する。
2)今回の裁定は特例である。日本選手権の決勝という大きなマッチだったからこその裁定であり、通常はゲームロスでよい。
3)今回の裁定は間違っていた。

という3つが考えられると思います。ここでもし、2)であるならば、その旨をしっかりと発表してほしいと思います。ジャッジの裁定はなるべく異なるジャッジ間においても整合的であるべきだと思うので、整合しない部分があるならば、それに関してはきちんと説明をするべきだと思うからです。今回の裁定は過去の多くの裁定と整合的でないのですから。3)であるならばもちろんそのことを発表するべきだと思います。何のアナウンスも無い場合には、1)という立場をとっていると考え、今後、ライブラリを倒してしまったなどの場合においても、警告にとどめ試合を続行するといった裁定を出します。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索