「そうですね」

まるで、平日昼のアルタのように野球のヒーローインタビューでは「そうですね」を良く聞く。
インタビュアーがこう聞く。
「今日のバッティングは集中できてましたね?」
お立ち台に立っている選手はこう答えるしかないのだ。
「そうですね。」
これが、
「いや、集中できてなかったですよ。今日の夕飯のことばかり考えちゃって。」

かっこ悪い。かっこ悪すぎる。
このかっこ悪さゆえ、お立ち台に立っている選手は本心をぶっちゃけられず、これらのインタビューは意味を持たない。

サッカーだったらこんな感じか。
「ボールが転がってきたんで蹴ったんですね」
「そうですね」
「で、キーパーが取れなくて、ゴールネットを揺らしたと」
「そうですね」
「で、審判が笛を吹いて1点入ったのですね」
「そうですね」
間抜けすぎる。これもやはり意味を持たない。

世の中には意味を持たないことがあふれている。その意味のなさに意味を見い出し始めてしまうと世の中がなんだか楽しくなってしまう。

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